2ヶ月ほど前?に録画しておいたBSで放送された

黒木瞳さんのドキュメンタリーをやっと観た。

確かタイトルは「輝く女性」だったような。

 

25周年の彼女のリサイタルのために

オリジナルの振付をニューヨークの有名な振付師

(数々の名作ミュージカル作品を残した振付師

ボブ・フォッシーの弟子らしい)に4日間かけて

振付をつけてもらうというもの。

 

初日に渡されたものは大きな画用紙とクレヨン

(とても発色がきれい。私も欲しい。

どなたか観ていた方でメーカーをご存知の方教えてください。)

 

そして毎日いろんな宿題が出される。

「20代の頃の君の心の中をイメージにしてきて」だの

「結婚する前のハートと結婚したあとのハートを絵に描いて」

だのいくつも。

 

その描かれたイメージをもとに振付をしていく。

最終日、ほとんど振付は終わり、仕上げの段階で煮詰まったとき、

彼が黒木瞳さんに最後に描かせたものは

「20代の君から今の君への贈り物をここに描いて」というもの。

 

そして彼女の描いた絵は大きな輝く黄色の星が黄色と

ピンクの鮮やかな光を出しながら飛んでいく絵だった。

 

「さあ、これが20代の君からの贈り物だよ。

これを持ってもう1度踊るんだ」とそれを

大事そうに小さく折りたたんで彼女に持たせた。

 

黒木瞳さんはそれをレッスン着のなかに

大事そうにしまったあと、再度歌いながら踊った。

そのパフォーマンスは以前とは何かが確実に変っていた。

そう、揺るぎない自信に包まれたパフォーマンスになっていたのだ。

 

20代の頃、はたから見れば宝塚のトップの娘役で

なんの不満もなさそうだった黒木瞳さんは、相当厳しい批評を受け、

求められるものと実力とのギャップに相当苦しんだと語っていた。

 

私がそのとき想像したのは、ある時点で自分の限界を感じた彼女が

そこから「女優としてやっていく」と軸足を決め、

そこから相当の努力の継続を今まで続けてきたのであろうということ。

 

そしてその20代の自分からの贈り物とはすなわち、

そのときの自分になくて今の自分が持っているもの、

輝くような女優としての実績、人気、愛する家族などなのだろう。

 

そして、改めて20代の頃から今までの、

その努力の継続の結果が今の自分を造ったのだ、

との自信をそこでしっかりと認識できたのだろう。

 

それは誰からの励ましよりも強い自信だ。

まぎれもない、自分が実際に築いてきた事実の積み重ねだから。

 

なんだかとってもジーンときてしまいました。

レッスンが終わり、感想を聞かれた彼女は

「素手で心の中をつかまれた4日間だった」と言い、

振付師の彼は

「彼女の集中力の強さと、

彼女自信の発する強いエネルギーが印象的だった。」

と言っていた。

 

もしかしたら、成功する人って、なにはともかく

その2つを持ってる人かな、と感じた。

 

職業が違えばそれぞれ勉強しなければいけないことは違うけど、

生きていくエネルギーが強くなければ、

何かを強く望むことも、

そのために努力することも、

その望んだことを継続していくこともきっとできないし、

何かを身に着けようとするとき

集中力はとても大切なことだから。

(ダンスのレッスンでも日々感じます)

 

私も、FPとして、そして趣味のダンスでも、

今の自分から素敵な贈り物を20年後にもらえるように

努力を継続していきたい。